農業集落排水とは
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農業集落排水は、農村世帯<※1>の生活環境の向上・農業用水の水質保全などを目的として、各家庭のトイレ・台所・お風呂などから出た汚水<※2>を処理場に集め、きれいにして川に戻す施設です。
内容は公共下水道とほぼ同じですが、次の点に特徴があります。
集落単位の下水道事業
数集落を一単位として、各地区に汚水処理施設を整備します。
処理場を建設する土地も、各処理地区で用意したものを市が買収します。
また、各処理地区で維持管理組合を設立し、処理場の清掃や簡単な点検作業などを行なっていただきます。
(専門的な技術を要することは、市で行います。)
地域住民の総意に基づく事業
地区の皆さんが事前に合意し、事業が円滑に進むための積極的な参加・協力体制が整っている必要があります。
ただし、建設費用の大半は、国や県の補助金と公営企業債(借金)で賄われるので、国の採択<※3>も必要です。
汚水処理のみ
農村地帯の環境の向上を目的としているので、浸水を防ぐための「雨水処理」は行いません。
農業集落排水に雨水を流すことは、条例で禁止されています。
※1 農業振興地域(これと一体的に整備することを相当とする農業振興地域以外の区域を含む)内の農業集落
※2 し尿、生活雑排水(炊事、洗濯、風呂等)とし、重金属等の有害物質を含む工場排水は除く
※3 要件
- 農業振興地域内の集落であること
- 集落のほぼ全員が事業実施に同意していること
- 原則として、周辺農地の基盤整備が形成されていること
- 原則として、受益戸数の半数以上が農家であること
- 原則として、上水道が普及していること