市指定文化財 天正拾九年上総国山辺郡山田村御水帳(てんしょうじゅうくねんかずさこくやまのべぐんやまだむらおんみずちょう)
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- ID:499
指定内容
(市指定)
- 所在地 市内
- 所有者 (管理者)個人
- 指定年月日 昭和60年8月22日
- 区分 有形文化財(古文書)
- その他 1冊
紹介
検地といわれる農地の測量は、戦国時代の各大名によって部分的に行われたが、天正10年(1582)の豊臣秀吉による山城国での検地以来次第に強まり、徳川家康もこれにならい、天正18年(1590)8月、江戸入府後直ちに2人の検地奉行を任命し、領内の検地を実施している。
上総地方では天正19年(1591)正月、周淮郡前窪郷(君津市)、また同年1月には長南庄岩川村(長生郡長南町)で検地を実施したことが文献に明らかである。山田村については文献にはないがこれに準じるものであろう。
検地は封建制を支える重要な制度で、領内の村々の田畑を1筆ごとに実測調査し、水帳に記載するもので、当時の庶民生活の状況を知ることができる貴重な史料である。