市指定文化財 下武射田妙本寺の梛(しもむざたみょうほんじのなぎ)
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指定内容
(市指定)
- 所在地 上・下武射田区入会地16
- 所有者 (管理者)妙本寺
- 指定年月日 昭和60年8月22日
- 区分 天然記念物
- その他 1樹
紹介
梛はマキ科に属し、別名を「ちからしば」という。本州近畿以西の山野に自生し、庭木として社寺内に多く見られる。常緑で喬木となり、雌雄別株で、葉面には光沢があり、その繊維は強靭である。雌花は円柱状の花穂が束状に着き、種子は10月に熟し球形である。樹皮は染料とし、材は家具に用いられる。
この梛は雌株で、目通り2.06メートル、樹高約15メートル、樹齢は300年近いと推定されている。
正徳元年(1711)、妙本寺本堂再建を機に、檀信徒の献木によるものと伝えられている。
この名木は、古来「梛」は「凪」に通ずるところから晴天を祈り、また、その樹皮は、悪鬼をはらい災難を除く霊木として、崇敬されてきた。