市指定文化財 黒田しし穴列(くろだししあなれつ)
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- ID:473
指定内容
(市指定)
- 所在地 松之郷3616-3
- 所有者 (管理者)個人
- 指定年月日 平成11年5月19日
- 区分 史跡
- その他 3,120平方メートル
紹介
しし穴列は狭長な谷津に面する台地の斜面中腹に存在する総延長約150mに及ぶ雄大なものである。しし穴は楕円形の土坑で、現状で最大径約2m前後、深さ約1m前後を計る。
しし穴は近世(江戸時代)にしし狩に使用された陥し穴と伝えられているのみで、どのように使用されたかを伝える文献資料は本市においても発見されていない。しかし、「しし穴」という名称から考えてもしし狩りが「陥し穴」を使用した追い込み猟的な組織的害獣駆除である可能性は高いと思われる。
このように「しし穴」が近世の農村の姿を雄弁に現代に伝える重要な遺構の一つであることは間違いなく、「黒田しし穴列」のような長大でなおかつ保存状態の良いしし穴列の存在は県内でもほとんど知られていない。