市指定文化財 大野の茶園資料(おおののちゃえんしりょう)
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- ID:465
指定内容
(市指定)
- 所在地 市内
- 所有者 (管理者)個人
- 指定年月日 平成9年8月20日
- 区分 有形文化財(歴史資料)
- その他 「東嘉園画巻」、扁額「東嘉園」各1
紹介
「東嘉園画巻」は明治2~3年の作であり、岩崎出身の画家飯田林斉が大野茶園(東嘉園という)の茶の製造過程を12景の絵として描き、茶園の主大野伝兵衛に贈ったもので、片貝の書家大村焦雨の序文と福俵出身の画家であり史学者である安川柳渓の跋文からなるが、これに加え、贈られた大野伝兵衛の俳句による償文と、当時の国学者である歌人の加藤千浪の東嘉園を賀す和歌を末尾に加えて編集されているものである。
この画巻の関係者は、明治初期の時代を代表する歴史上の人物であり、著名な文人墨客であり、その合作ともいえるこの画巻は文化史的にも東金の歴史を語る上にも貴重なものである。
扁額「東嘉園」は有栖川宮熾仁親王から「東嘉園」という名を賜った際の親王自筆の書と伝えられるもので、「大野茶園」の「東嘉園画巻」とこの「東嘉園」扁額は先祖伝来のものとして大切に保管されている。