市指定文化財 墨染桜(すみぞめざくら)
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- ID:459
指定内容
(市指定)
- 所在地 山田325
- 所有者 (管理者) 貴船神社
- 指定年月日 昭和51年9月16日
- 区分 天然記念物
- その他 1樹
紹介
品種は姥彼岸で、花は始め桃紅色で、しだいに紅白色となる。紅色の姥彼岸の名木は全国的にも数少ない。例年の開花時期は3月の終わりから4月のはじめとなっている。
伝説によれば、東大寺と興福寺が平重衡によって治承4年(1180)焼討ちされたことから、俊乗坊重源上人は東大寺の再建を志し、文治2年(1186)西行に陸奥の豪族藤原秀衡まで砂金勧進の旅を依頼した。西行(1118~1190)は当時の山城国紀伊郡深草の墨染桜の枝を杖とし、赤人・小町をしのびつつ、この地に来て負神(貴船大明神)を安置し、傍にこの杖をさし、「深草の野辺の桜木心あらば亦この里にすみぞめに咲け」と詠じて去った。この杖が芽をふき、いわゆる墨染桜となり今日に至ったと伝えられている。
なお、令和元年台風15号の影響で、根元から折れてしまったが、根元から苗木が育っており、また周囲には子孫木が残っている。