ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

あしあと

    市指定文化財 閻魔王坐像(えんまおうざぞう)

    • [更新日:]
    • ID:483

    指定内容

    (市指定)

    • 所在地 田中310
    • 所有者 (管理者)法光寺
    • 指定年月日 昭和56年5月15日
    • 区分 有形文化財(彫刻)
    • その他 1躯

    紹介

     この像は田中の法光寺にある。今から約500年前の文明年間、赤人塚の付近にあった閻魔堂内に安置されていたという。長享2年(1487)の酒井定隆の改宗令の際に、破壊されるのをおそれて土中に埋めたのを、寛文年間(1661~1671)土地の人が掘り出して、法光寺に納めたと伝えられている。
     坐高66センチの杉材製で、前後たてに材をはぎ合せた寄木の技法で、右手はなく、もとは彩色されていたが、今は剥落して素地を表わしている。姿はすさまじい冥府の王を表わしながらも、表情にも体勢にも激しさがなく、簡素で穏やかさが認められる。おそらく文明15年(1483)前後の作で、室町期彫刻の特色が滲み出ている貴重な木像である。

    地図