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あしあと

    市指定文化財 半鐘(はんしょう)

    • [更新日:]
    • ID:466

    指定内容

    (市指定)

    • 所在地 東金1423
    • 所有者 (管理者)本漸寺
    • 指定年月日 平成10年1月19日
    • 区分 有形文化財(工芸品)
    • その他 高さ約60cm、周囲約110cm、径約35cm

    紹介

     この鐘はその袈裟襷に刻された銘に「願諸賢聖 同入道場 願諸悪趣 惧時離苦 弘安三季庚辰五月廿九日 施主沙門寂妙 大檀那平朝臣久時 古洪鐘大破文字不文明故年号 施主書為後代半鐘写置焉」とあるが、文政13年(1830)に新しく鋳造されたものと伝えられている。その由緒は、元禄12年(1699)日鷹が書いた鳳凰山縁起に「抑も当山開闢の縁由を考えるに、傳に曰く往昔は近郷松之郷村の内に在って同夢山願成就寺と號し、七堂伽藍の大寺と伝う。大檀那平朝臣久時の時代弘安三年に寄付の鼓鐘今ここに在り。-中略-その後田間村の燐境金谷村に移し宗を改めて巨徳山本漸寺と名づけ-後略」とあり、当初の鐘は鎌倉時代久時の寄進は間違いない事実と思われる。鎌倉時代、北条氏三代長時、久時、宗時が松之郷、久我台城(古賀館)に住んだであろうということは、伝承以外の証拠が極めて少ない中で、この半鐘が本漸寺に伝えられていたことは、東金市の歴史に極めて重要な意義を持つことといえよう。

    地図