市指定文化財 関内水神社絵馬(せきうちすいじんじゃえま)
- [更新日:]
- ID:438
指定内容
(市指定)
- 所在地・・・・・・・関内558
- 所有者・・・・・・・(管理者)関内水神社
- 指定年月日・・・平成元年7月13日
- 区分・・・・・・・・・有形民俗文化財
- その他・・・・・・・3枚
紹介
絵馬奉納の風習は古く、すでに奈良時代末期の伊場遺跡(静岡県浜松市)から数点出土している。板に描かれた馬図(板絵)、つまり「絵馬」という文字は平安時代の文献に散見される。江戸時代になると絵馬の奉納は庶民層に広がり、図柄も多様化し、神仏への祈願または祈願成就のお礼として神社や寺院に奉納された。
東金市関内水神社は、古来「雨乞い」「授乳」の神として九十九里地帯の農漁民の信仰が厚く、大小の絵馬が数多く奉納されている。
昭和62年11月、当時千葉県立安房博物館長であった仁科又亮氏による奉納絵馬の鑑定で、寛政2(1790)年作の「武者絵」(縦114.6cm、横121cm)、嘉永5(1852)年作の「江戸柳橋料亭図」(縦59cm、横76.2cm)、同年作の「裏神奈川台絶景図」(縦67cm、横92cm)の三点が重要な図と認定された。
以上三点の大絵馬は、作者・奉納者及び奉納の理由等が定かでないが、江戸時代の絵馬としては保存状態も良好である。内二枚は歌川(安藤)広重の版画を模したものであるが、出来映えはよく当水神社のみならず東金市の貴重な文化財である。