女性等に配慮したAEDの使用方法について
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AEDとは
Automated(自動化された) Extemal(体外式の) Defivrillator(除細動器)の略であり、日本語では「自動体外式除細動器」と言われています。
けいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、一般の方でも簡単かつ安全に除細動(電気ショック)を行い、正常なリズムに戻すことができる医療機器のことです。

AEDを取り巻く新たな課題
現在、AEDの装着において男女格差があると言われています。
京都大学などの研究グループの報告によれば、全国の学校構内で心停止となった子ども232人について、救急隊が到着する前にAEDが装着されたかどうかを調べたところ、小学生と中学生では明確な男女差がなかったが、高校生では女性に対してAEDを装着される割合が男性と比較して大きく減少していることが明らかとなっています。
研究グループによると、女性の衣類を脱がせることへの抵抗感から、AEDの使用率に男女差が生じているのではないかと分析されています。

衣類を脱がせることに抵抗を感じる場合の使用方法例
女性等に配慮したAEDの使用方法には、下記のような例があります。
このように配慮することで、心理的抵抗感を軽減してAEDを使用することができます。
・2枚の電極パッドを素肌に貼る際、衣類は脱がさず下着等をずらして素肌に貼る。
・2枚の電極パッドを張った後、衣類や布をかけて素肌を隠す。
・周りにいる方に協力してもらい、外側から見えないように壁をつくってもらう。

女性に配慮したAEDの使用方法等の普及啓発資材(東京都多摩府中保健所作成)

表面

裏面