東金市勢要覧(市制施行70周年記念誌)電子ブック
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舞まい、生活に根付いた神事など、多くの無                 囃子の音色に乗って地域を巡ります。祭りの最後には、■ね宜ぎたちが、高台に構える本殿へ神輿を担ぎ上げます。 この他にも、二人立ちで踊る獅子舞や、太鼓を腹につけて3頭で舞う鞨かっ鼓こ形民俗文化財が継承されています。現在も地域の行事を通じて人々と密接に関わっており、地元への誇りと愛着が育まれています。 この地で日本刺繍の工房を始めた祖父が、伝統の技と心を守り伝え、裾野を広げようと昭和45年に紅会を発足しました。 初めての方でも気軽に始められるようにと、それまでは口伝だった伝統技法をわかりやすく図版や書籍にまとめ、全国に教室をつくりました。今では海外十数ヶ国にも広がり、日本刺繍を楽しむ方が増えています。紅会では「手は精神の出口」という言葉を通して、美しい作品を創り上げるために精神もともに磨いていくことを大切にしています。 私は生まれ育った東金の田園風景が大好きで、四季を通して日々癒されています。東金に伝わる素晴らしい伝統文化も一緒に次世代へとつないでいきたいです。日本刺繍 紅会 会長高橋 信枝さん お囃子・獅子舞・鞨鼓舞など数多くの伝統芸能が市内各地域の祭礼等で披露され、人から人へと継承されています。思いと技術を次世代につなぐ地域に伝わる生きた文化財お囃子・獅子舞・鞨鼓舞

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