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あしあと

    県指定文化財 鉢ヶ谷遺跡第1号縄文土壙出土遺物(はちがやいせきだいいちごうじょうもんどこうしゅつどいぶつ)

    • [更新日:]
    • ID:451

    指定内容

    (県指定)

    • 所在地 東金市東岩崎1番地1
    • 所有者 東金市教育委員会
    • 指定年月日 平成13年3月29日
    • 区分 有形文化財(考古資料)
    • その他 一括

    紹介

    鉢ヶ谷遺跡第1号縄文土壙出土遺物一括(はちがやいせきだい1ごうじょうもんどこうしゅつどいぶついっかつ)

     鉢ヶ谷遺跡(東金市小野字鉢ヶ谷1113ほか)から出土した中空円錐形土偶(通称カッパ形土偶)ほか3点の遺物は、平成8年(1996)10月に発見されました。

     時期は縄文時代中期初頭(約4,500年前)に比定され、出土した遺構(土壙)は一部平安時代の住居から壊されていましたが、その規模は最長径約1.4m、底径0.8m、深さ0.6mを測り、形状は円形を呈すると思われます。

     遺物の出土状態を概略しますと、すべて遺構の中央部より出土し、小型の深鉢形土器と舟形土器は寄り添うように逆位(底部が上)で出土、また舟形土器の中には入れ子状態で椀形土器(正位)が確認されました。この椀形土器の内面には乳白色の付着物がみられ、付着の状態から土器内面を塗彩したものでなく、粘質の液体状のもの(白漆か)を入れていた可能性も考えられます。その傍らに土偶が横位の状態で出土しました。

     この4点の遺物は諸特徴から日常的に使用されたものでなく、祭祀・儀礼の時に使用される特殊遺物と考えられ、また、これらの遺物が意識的に埋められていたことから、この土壙は墓であったと考えられます。

     この土偶はその特徴から、甲信地域から運ばれたことが指摘され、在地系の共伴土器3点とともに埋納された事例は全国的にも極めて希少で、大変重要な資料といえましょう。

    地図